サンプラー
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サンプラーとは
サンプラー(sampler、sampling method)
画像生成AIの分野では、まずノイズ画像から1つの絵を生成するのですが、
ノイズ除去のやり方をサンプリングといいます。
「絵の描き方」というイメージでしょうか。
この設定の違いで、どのような画像になるかが結構変わる。
別人レベルで顔が変わる場合もあるので、覚えておきたい内容です。
なお、使用するアプリケーションによって使えるサンプラーは異なる。
Karrasがない
多くの方がKarrasと呼ばれるシリーズを使っておりますが、
「sampling method」を見てもKarrasが見当たらなくて気になっておりました。
最近ようやく見つけたので紹介。
Stable Diffusion WebUIのアップデートで、
sampling methodからSchedule typeが分離されており、
Schedule typeでKarrasを選択すれば良さそうです。
Sampling method
サンプリング方式ということで、これが主な描き方となります。
名前に+がたくさん付いているものは、改良バージョンのようです。
sampling method+type | 説明 |
---|---|
DPM++ 2M | Stable Diffusionでデフォルト設定されている |
DPM++ 2M Karras | 利用者が多い、AI生成サイトも使っている |
Euler | 処理スピードが速い |
DDIM | おすすめの一つに挙がるらしいが私の環境では見当たらない |
Schedule type
これがアップデートでsampling methodから切り離されて別途設けられた項目。
ノイズスケジューラのタイプを選ぶ。
ノイズを入れるタイミング的なものらしいのですが、
とりあえずsampling methodと同じで仕上がりに関係すると思えばいい。
Sampling steps
ノイズを除去していく回数で、だいたい20~30程度に設定することが多い。
まずは20で使ってノイズが残ってそうなら数値を増やしましょう。
- 主な仕様
- 回数が多いと描き込みが細かくなるが時間がかかる
- 回数が多すぎても早い段階で完成していて微細な変化しかない
- 回数が少ないとノイズが残ったような画像になる
- デフォルトは20になっている
- 最適な回数はサンプラーによって異なる