8逃げバグ
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8逃げバグとは
ボス戦などで逃げられない戦闘の場合、
8回逃げた後に通常攻撃すると、必ず会心の一撃が発生するというバグ。
デスピサロが倒せない子のための救済裏技とも考えられたが、
これは開発者様からもバグと発言されています。
私もバグではなく用意された裏技かなと思ってました。
やはりデスピサロ戦でよく使っていましたね。
ちなみにPS版以降のリメイク作品では発生しません。
開発スタッフ様の動画
2021年に開発スタッフ様が動画を公開しています。
ここでバグであることが明確になっています。
確かに人のためになるバグですね!
バグ発生の仕組み
動画見て処理がどうなっているか詳しく見てみました。
まず戦闘で逃げるを失敗すると、逃げ回数が+1されます。
ただしファミコンではメモリの容量が少なかったため
1byteで複数の要素を管理していました。
1byte=8bit(2進数) | |||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
この中で右側の2bit分が逃げ回数として使われています。
実際の処理では、逃げ回数が+1されたとしても、
通常の敵であれば4回目の逃げるで必ず逃げ切れるため、
4回以上の値が入ることを考慮した処理になっていません。
このアドレスに+1するだけになっています。
しかしながらボス戦は逃げられないので、
逃げ回数が4以上になってしまいます。
8回逃走失敗するとこうなります。
1byte=8bit(2進数) | |||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 |
このbitはパルプンテで「力がみなぎってきた」が発生した時にONになる場所です。
これが通常攻撃が必ず会心の一撃になる効果です。
なお、ボス戦ではパルプンテを使っても
「力がみなぎってきた」は発生しないようになっています。
このバグ技でしか発生しません。
逃げ回数による効果
実際は88回などでも会心フラグは立っているので正確ではないが、
分かりやすく逃げた回数による効果を一覧にしました。
255回の時に逃走失敗すると0回に戻ります。
戦闘状況によっては最初からONになっているフラグもある。
複数種のモンスターが出現すれば、戦闘開始時から64回になっている。
逃げ回数が128回以上になると、敵味方が呪文使用不可になる。
とりあえず有益なフラグは、やはり会心フラグだけかなと思います。
逃げ回数 | bit桁 | 効果 |
---|---|---|
0~3 | 1~2 | 逃げ回数カウント |
4~7 | 3 | 時の砂使用済み |
8~15 | 4 | パルプンテ「力がみなぎってきた」 必ず会心の一撃が発生する |
16~31 | 5 | 敵を1体でも倒した際にONになる |
32~63 | 6 | 効果なし |
64~127 | 7 | 魔物の群れ (複数種のモンスターが登場した際にONになる) |
128~255 | 8 | パルプンテ「不思議な霧」 敵味方が呪文使用不可になる |
会心の最短発生
時の砂を使用すると3桁目のbitがONになります。
よって、時の砂を使用してから逃げるを4回行えば
最短で「常に会心フラグ」をONにできます。
ただしデスピサロ戦では時の砂が使用できないので、
この小技は使えないのが残念。
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